同年代の貯蓄額を耳にするたび、40代で貯金がない状態に焦りを感じていませんか。
日々の生活費やローンの支払いに追われ、どうやってお金を残せばいいのかと頭を抱えてしまいますよね。
実際に単身世帯の約3割が将来に備える金融資産を保有していないというデータもあります。
この記事では、同年代のリアルな貯蓄事情や、知らず知らずのうちに貯金ができなくなる主な原因を詳しく解説します。
あわせて、今日から無理なく実践できる家計の改善ステップや、将来に向けてリスクを理解しながら資産形成を進める考え方についてもお伝えします。
もう手遅れだと諦める前に現状を正しく把握し、漠然とした将来の不安を解消するための第一歩を踏み出しましょう。
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40代で貯金なしの割合と平均貯蓄額の実態
40代で貯えがまったくないという状況に陥ると、どうしても周囲から取り残されたような孤独感を抱いてしまうものです。
しかし、実際のデータに目を向けてみてください。
決してあなただけが特異な状況にあるわけではないことがわかります。
| 世帯タイプ | 貯金ゼロの割合 |
|---|---|
| 単身世帯 | 約3割 |
| 二人以上世帯 | 約2割 |
世帯の構成人数によって家計のゆとりは大きく変わるため、一人暮らしと家族暮らしのそれぞれの傾向を知ることが大切です。
例えば、教育費や住宅ローンといった大きな支出が重なる時期だからこそ、手元に資金を残すのが難しいという背景が見えてきます。
一部の富裕層が引き上げる平均値だけでなく、より実態に近い中央値というデータも合わせて確認していきましょう。
以下では、具体的な割合や金額の違いについて詳しく解説します。
単身世帯の40代で貯金ゼロの割合は約3割にのぼる
同年代の独身者10人のうち約3人は、将来に備える金融資産を保有していない計算です。
単身者は収入のすべてを自分の裁量で使える反面、趣味や交際費に支出が偏りやすい傾向があります。
一方で、病気やケガで働けなくなった際のリスクを一人で背負わなければならない点には注意が必要です。
そのため、毎月の給与を使い切ってしまう生活が習慣化しやすく、気づけば40代を迎えていたというケースも珍しくありません。
まずは現状を悲観しすぎず、同じ状況から抜け出すための第一歩を踏み出しましょう。
二人以上世帯の40代でも約2割が貯金を持たない実態がある
共働きで収入源が複数あったとしても、日々の生活費や固定費の負担が大きく、資産形成に回す余裕がない場合があります。
- 子どもの塾代や習い事などの教育費の負担
- 住宅ローンの返済による固定費の増加
- 世帯収入が多くても支出のコントロールができていないこと
自分たちだけが苦しいわけではないと理解したうえで、これ以上の家計悪化を防ぐことが重要です。
家族の将来を守るためにも、夫婦で家計の状況を共有し、早急に対策を検討してみてください。
貯蓄額の平均値と中央値の違いからリアルな実態を把握する
平均値は高額な金融資産を持つ一部の回答者の影響を受けやすいため、多くの世帯の実感とは差が生じる場合があります。
これに対して中央値は、全員の貯蓄額を少ない順に並べたときにちょうど真ん中にくる人の金額を指します。
実態としては、この中央値のほうが一般的な40代の懐事情をより正確に反映していると言えるでしょう。
例えば、10人のうち9人が貯金ゼロでも、1人が1億円を持っていれば平均は1,000万円になってしまいます。
そのため、ニュースなどで報じられる高い平均貯蓄額を見て、自分はダメなんだと過度に落ち込む必要はありません。
極端なデータに振り回されることなく、ご自身のペースで着実に資産を築いていきましょう。
40代で貯金ゼロの状況に陥ってしまう主な原因
40代で貯金ができない背景には、この年代特有の避けられない事情が隠されています。
例えば、子どもの進学準備やマイホームの購入など、大きなお金が動くタイミングが重なりやすい傾向にあります。
- 子どもの進学準備(塾代や学費)
- マイホームの購入(住宅ローン)
- 親の介護費用の発生
決して無駄遣いをしているわけではないのに、手元にお金が残らないというケースは珍しくありません。
以下では、40代の貯蓄を阻む代表的な3つの原因について具体的に解説します。
住宅ローンや教育費の負担が家計を大きく圧迫している
この年代は子どもが中高生になる世帯が多く、学習塾の費用や大学進学に向けた準備金が急激に増加する傾向にあります。
- 毎月の住宅ローン返済
- 子どもの学習塾の費用
- 大学進学に向けた準備金
実際に、毎月のローン返済に加えて数万円の塾代が上乗せされれば、家計の余裕はあっという間に消えてしまいます。
どうしても子どもの将来や生活基盤の維持を優先してしまうため、貯蓄が後回しになることはよくあることでしょう。
ただし、この状況を放置したままでは老後の資金不足という新たな問題に直面してしまいます。
まずは保険料や通信費など、別の固定費で削減できる部分がないか家計全体を見直してみてください。
収入が伸び悩む中で日々の生活費の支払いに追われている
40代になっても役職に就けなかったり、会社の業績低迷でボーナスがカットされたりするケースは少なくありません。
食費や光熱費などの基礎的な支出が増え続けているのに、手取り額が変わらなければ家計が苦しくなる可能性があります。
目の前の支払いをこなすだけで精一杯となり、将来に向けた資金を先取りする余裕が生まれにくい状況です。
このような場合は、無意識に支払っている月額サービスなどがないか支出の癖を確認することが大切です。
無理な節約でストレスを溜めるのではなく、削れる無駄を冷静に見極めることから始めましょう。
リボ払いやカードローンの返済が毎月の貯蓄を妨げている
過去の借入やクレジットカードの支払い残高が、資産形成の大きな足かせとなっているケースも目立ちます。
- 毎月の支払い額が一定で元本が減りにくい
- 返済条件によっては、返済額に占める手数料の割合が高くなる
- 完済の目処が立たず多重債務に陥るリスクがある
例えば、利用残高が大きく返済額が少ない場合は、返済額に占める手数料の割合が高くなり、完済までに時間がかかることがあります。
気がつけば多重債務に陥っており、貯蓄どころか日々の生活すら危ぶまれる事態になりかねない点には注意が必要です。
まずは現在の金利や借入残高を正確に把握し、着実に元本を減らせる返済計画を立てることをおすすめします。
貯金なしの40代が抱える将来的な生活のリスク
日々の生活を回すだけで精一杯な状況が続くと、つい先のことを考えるのを後回しにしてしまうものです。
しかし、時間が経過するほど準備期間が短くなり、毎月必要となる積立額が増える可能性があります。
ここでは、貯蓄ゼロのままで年齢を重ねた際に起こり得る現実的なリスクについて解説します。
老後資金が不足して年金のみでは生活できなくなる恐れがある
実際に、高齢者世帯では年金収入だけでは賄いきれず、不足分を貯蓄の切り崩しで補っているケースもあります。
例えば、毎月5万円の赤字が発生すると仮定した場合、老後20年間で1200万円の自己資金が必要になる計算です。
退職金制度の有無や給付額は勤務先によって異なるため、自身の勤務先の制度と見込額を確認しておく必要があります。
40代であれば、定年までおおむね15〜25年ほどの期間があります。
今のうちから少しずつでも資産形成の準備を進め、将来の生活基盤を固めていきましょう。
病気や失業など万が一の事態で生活がすぐに困窮してしまう
会社員などが一定の要件を満たす場合は傷病手当金を、雇用保険の受給要件を満たす場合は基本手当などを利用できる可能性があります。
- 申請から実際の支給までに時間がかかる
- これまでの収入の全額が補償されるわけではない
- 支給期間に上限が設けられている場合がある
ただし、これらの制度は申請から実際の支給までに時間がかかるうえ、これまでの収入の全額が補償されるわけではありません。
例えば、急な病気で1ヶ月間休職を余儀なくされた場合、その月の家賃や水道光熱費の支払いに直結してしまいます。
日々の支払いに追われる不安は、精神的にも大きな負担となります。
万が一の事態に備え、まずは生活費の数ヶ月分を目安とした生活防衛資金の確保を優先的に検討しましょう。
焦りからハイリスクな投資や詐欺被害に遭う危険性が高まる
短期間で一気に資産を増やそうとすると、どうしても冷静な判断力を失いやすくなる傾向が見られます。
- SNSで見かけた高利回りの投資話に飛びつく
- 消費者金融から借金をしてまで資金をつぎ込む
- 相場より明らかに有利な条件の詐欺に騙される
例えば、SNS上の高利回りをうたう投資話を信じ、借入金を投じて被害に遭う事例も報告されています。
相場より明らかに有利な条件を提示する投資話には注意が必要で、元本すら回収できなくなる恐れがあります。
一発逆転を狙うのではなく、まずは現在の収支を正確に把握することが重要です。
無駄な支出を削るという地道な家計の見直しから着手することをおすすめします。
40代から貯金を作るための具体的な家計改善ステップ
これまで貯金ができなかったという事実を前に、何から手をつければいいのかと途方に暮れてしまうかもしれません。
しかし、正しい順番で家計の仕組みを整えていけば、老後資金の不足を軽減できる可能性があります。
まずは現状を把握し、支出のムダを省いたうえで貯蓄のシステムを構築することが成功の秘訣だと言えるでしょう。
焦って一気にすべてを変えようとせず、できるところから着実に改善を重ねていく姿勢が大切になります。
例えば、毎月の支出を数千円見直すという小さな行動の積み重ねが、将来の大きな安心へと繋がっていくはずです。
以下では、それぞれのステップの詳細について順を追って解説します。
毎月の収入と支出を可視化して家計の現状を正確に把握する
毎月何にいくら使っているのか分からない状態では、どこを削るべきかという対策の立てようがありません。
- 家計簿アプリを活用して手軽に記録する
- 1円単位で細かく計算しようとしない
- 食費や日用品費など大きなカテゴリごとにざっくり把握する
まずはご自身の収入に対して、生活費や娯楽費がどれくらいの割合を占めているのかを明確にする必要があります。
例えば、家計簿アプリを活用すれば、スマートフォンのカメラでレシートを撮影するだけで簡単に記録を残せます。
手書きのノートが苦手な方でも、デジタルツールを使えば手間をかけずに収支の管理を継続できるはずです。
ただし、最初から1円単位で細かく計算しようとすると挫折しやすくなる点には注意が必要です。
まずは食費や日用品費などの大きなカテゴリごとに、ざっくりとしたお金の流れを掴むことを目標にしてください。
現状の支出を洗い出し、お金の使い方の癖を客観的に見つめ直すことから始めましょう。
通信費や保険料などの固定費を見直して無駄な支出を削減する
食費や交際費などの変動費を毎日少しずつ削るよりも、精神的なストレスを感じにくいという特徴があります。
- 大手キャリアから格安SIMへの乗り換え
- ライフステージに合わせた生命保険・医療保険の再確認
- 利用していないサブスクリプションサービスの解約
実際に固定費の見直しは、一度の手続きを済ませるだけでその後の節約効果が継続する仕組みが設けられています。
例えば、大手キャリアのスマートフォンを格安SIMに乗り換えるだけで、毎月数千円の支出を削減できる可能性があります。
契約状況によっては、家族全員で料金プランや通信会社を見直すことで年間の通信費を削減できる可能性があります。
また、生命保険や医療保険についても、必要な保障を不足させないよう注意しながら、現在のライフステージに合った内容かを再確認してください。
子どもが独立に近づいているのであれば、高額な死亡保障は不要になっているケースも少なくありません。
契約内容を改めて確認し、生活の満足度を下げずに削ぎ落とせる不要な出費を見つけてください。
借金がある場合は投資よりもリボ払いなどの返済を優先する
特にリボ払いのような毎月の支払額を一定に抑える決済方法は、金利手数料が非常に高く設定されています。
手元にお金がないからと安易に利用してしまうと、元本がなかなか減らずに返済期間が長期化するリスクが高まります。
例えば、投資で得られる利益よりもリボ払いの利息負担の方が上回ってしまい、結果的に資産が目減りするケースは少なくありません。
将来への不安から、焦ってNISAなどの税制優遇制度を利用した投資に手を出したくなる気持ちはよくわかります。
しかし、高い利息を払い続けながら資産を増やすことは現実的ではなく、マイナスをゼロに戻すことが先決です。
家計の見直しで浮いた資金は、生活防衛資金とのバランスを見ながら、繰り上げ返済に充てることも検討しましょう。
給与が入ったらすぐに一定額を分ける先取り貯金を実践する
生活費として使ったあとに余ったお金を貯金に回そうと考えていると、つい使い切ってしまう傾向にあるためです。
- 給与が入ったら自動的に別口座へ移動させる
- 残りの金額だけで生活する習慣を身につける
- 最初は少額からスタートし、徐々に貯蓄額を増やす
給与が振り込まれた瞬間に、あらかじめ決めておいた金額を別の口座へ強制的に移動させる仕組みを構築します。
例えば、給与が入ったら自動的に別の口座へ1万円を移す設定にしておけば、残りの金額だけで生活する習慣が自然と身につきます。
手元にあるお金が少なくなれば、無意識のうちに無駄遣いを抑えようとする心理が働くようになります。
最初は少額からスタートし、家計に無理のない範囲で徐々に貯蓄額を増やしていくのが長続きのコツだと言えるでしょう。
銀行の自動積立サービスなどを活用し、毎月継続的にお金を貯めやすい仕組みを整えてください。
転職や副業を活用して根本的な収入増加のアプローチを行う
節約にはどうしても限界があり、ある一定のラインからは生活の質を著しく落とすことになってしまうからです。
現在の職場で大幅な昇給が見込めない場合は、これまでに培ってきた経験を活かせる別の環境を探す必要があります。
例えば、週末の数時間を使ってクラウドソーシングで得意なスキルを販売し、月に数万円の副収入を得るのも有効な手段です。
あるいは、より条件の良い企業へ転職活動を始め、本業のベースアップを狙うという選択肢も考えられます。
もちろん、新しいことに挑戦するのは体力も気力も必要ですが、収入源が複数あるという事実は精神的な余裕を生み出します。
ご自身の経験やスキルを改めて棚卸しして、収入を増やすための現実的なアプローチを検討してみてください。
ライフスタイル別に見る40代の具体的な貯金対策
ご自身の状況に合わない節約術を無理に取り入れても、長続きせず挫折してしまう原因になりかねません。
例えば、単身者であれば将来の介護費用をすべて一人で準備する必要があります。
一方で、お子さんがいる家庭なら数年後に迫る学費を最優先で考える必要があるでしょう。
現在のライフスタイルに合わせた現実的なアプローチを選択することが、資産形成を成功させるための第一歩と言えます。
今の生活を極端に切り詰めるのではなく、無理なく続けられる仕組みを作ることが何よりも大切です。
以下では、それぞれの生活環境に合わせた具体的なアクションプランを詳しく解説していきますので、ご自身の状況と照らし合わせて確認してください。
独身の40代は老後を見据えて自己投資と貯蓄のバランスを取る
扶養家族がいない分だけ自由にお金を使える反面、病気やケガで働けなくなった際のリスクを一人で背負うことになります。
- 生活防衛資金(生活費の半年分)を確保する
- 残りの資金でキャリアアップの自己投資を行う
- 交際費や趣味への支出に毎月の予算上限を設ける
実際に、収入が途絶えた際に頼れる家族がいない状況は、生活の困窮に直結しかねません。
例えば、毎月の手取り収入から生活費の半年分を目標に生活防衛資金を確保し、残りの範囲でキャリアアップの勉強代に充てる仕組みを作ります。
万が一の事態に備えるお金を確保しておくことで、心に余裕を持った状態で日々の生活を送ることができるでしょう。
一方で、交際費や趣味への支出が青天井になりやすいため、あらかじめ毎月の予算上限を明確に決めておく必要があります。
まずは現在の支出状況を客観的に把握し、将来への備えと現在の充実のバランスを整えてみてください。
夫婦のみの世帯は二馬力を活かして強力に資産形成を進める
二つの収入源があることで家計に余裕が生まれやすく、生活レベルを過剰に上げなければ多額の資金を手元に残すことが可能です。
例えば、家計に余裕がある場合は、夫婦の収入のうち一定額をあらかじめ貯蓄や運用に回す方法も検討できます。
月に一度は夫婦でお金について話し合う機会を設け、家計の全体像を共有する体制を築きましょう。
実際に、お互いの収入を合算して管理することで、単身者には難しいスピードで資産を拡大していく世帯も多く見られます。
この方法を実践すれば、数年という短い期間であっても、まとまった老後資金づくりを進めやすくなります。
そのためにも、お互いの収入や支出を把握しておくことが大切です。
子育て世帯は教育費のピークに備えて計画的に資金を準備する
高校から大学にかけての期間は、子育て世帯において特にお金がかかりやすい時期です。
事前の準備が不足していると家計が急激に悪化してしまいます。
教育資金は支払いのタイミングが明確に決まっているため、その時期から逆算して計画的に資金を積み上げていくほかありません。
例えば、家計に余裕がある場合は、児童手当の一部または全部を教育資金用の口座に移し、不足分を先取り貯金で補う方法も検討できます。
無理のない範囲で自動的に資金が貯まる流れを作っておけば、進学時の資金不足に対する不安を軽減しやすくなります。
教育費の確保に追われて老後資金の準備が完全にストップしてしまうと、子どもが独立した後に深刻な資金不足に陥る点には注意が必要です。
まずは進学に必要な金額の目安を把握し、教育費と老後資金のバランスを見極めた無理のない計画を立ててください。
40代から始めるリスクを抑えた資産形成と知っておくべき制度
家計の基盤が整い、少しでも手元に資金を残せるようになったら、次はお金を効率的に増やすステップに進みましょう。
例えば、毎月1万円という少額であっても、非課税制度を利用して長期間運用を続ければ、将来的に大きな差となって表れます。
万が一の事態に備える公的な保障を把握しておくことで、将来への漠然とした不安を和らげることができます。
資産形成に役立つ制度を理解し、リスクを踏まえながら、効率的に資産形成を進めていくことが重要です。
以下では、資産形成に役立つ制度や、知っておくべき公的な保障について詳しく解説します。
NISAやiDeCoを活用して少額から税制優遇を受けながら運用する
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、税制優遇制度を使えば運用益にかかる税金を抑えられる仕組みが設けられています。
| 制度名 | 特徴 |
|---|---|
| NISA | 売却により資金化しやすい柔軟性が特徴 |
| iDeCo | 原則60歳まで引き出せないが、毎月の掛金が全額所得控除の対象となる |
NISAは少額投資非課税制度のことで、売却により資金化しやすい柔軟性が特徴です。
一方のiDeCoは個人型確定拠出年金と呼ばれ、原則60歳以降まで引き出せない※代わりに、毎月の掛金が全額所得控除の対象となります。
そのため、所得状況や掛金額によっては税負担を軽減できる場合があります。
例えば、iDeCoは原則月5,000円からでも始められるため、お小遣いや交際費を少し見直すだけで無理なくスタートできます。
まずは少額から設定し、家計の負担にならない範囲で運用を始めてみましょう。
※ただし、一定要件を満たす場合は例外があります。
高額療養費制度などの公的保障制度を理解して不安を軽減する
日本には高額療養費制度という仕組みがあり、医療機関の窓口で支払う1ヶ月の医療費が自己負担限度額を超えた場合、その超過分が払い戻されます。
例えば、急な入院や手術で月額100万円の医療費がかかったとしても、一般的な所得の40代であれば実際の自己負担額は8万円から9万円程度に収まる計算になります。
手元に最低限の生活防衛資金を確保したうえで、公的な保障でカバーしきれない部分だけを民間保険で補うように見直してください。
この制度があるため、公的保障でカバーできる範囲を確認したうえで、民間保険の保障内容や保険料が過剰でないか見直しましょう。
元本保証のない投資はリスクを把握して余剰資金の範囲で行う
運用によって利益が出る可能性がある半面、相場の変動によっては投資した元本を割り込むリスクも存在しているため、慎重な判断が求められます。
生活費や数年以内に使う予定の教育資金などを投資に回してしまうと、価格が下落した際に精神的な余裕を失ってしまいます。
「困ったな」と焦る気持ちから、損失を抱えたまま急いで金融商品を手放してしまう失敗は珍しくありません。
早く貯金ゼロの状態から抜け出したいと焦るあまり、ハイリスクな商品に手を出してしまう危険性も高まります。
まずは毎月の収支を安定させ、半年分の生活費を貯金として確保したうえで、余った資金で堅実に運用を進めることをおすすめします。
自分に合った運用方法や相談先を知りたい方は、資産運用の相談について以下の記事で詳しく解説しています。

40代の貯金なし問題に関するよくある質問
年齢的な焦りから、本当に今からでも間に合うのか、あるいは具体的な目標設定をどうすべきかと悩む方は少なくありません。
例えば、老後資金の準備期間や、住宅購入といった大きなライフイベントとの兼ね合いについて疑問を持つ声が多く寄せられます。
ここでは、40代で貯蓄がない方が抱えやすい代表的な疑問について、具体的な解決策を交えて解説します。
Q. 40代で貯金ゼロからでも老後資金の準備は間に合いますか?
定年退職を迎える65歳まで、まだ15年から20年以上の期間が残されているため、長期的な資産形成の時間を確保できると言えます。
例えば、毎月3万円を20年間継続して積み立てた場合、将来の生活を支えるまとまった資金を構築する見込みが立ちます。
まずは現在の収支状況を正確に把握し、少額からでも着実に積み立てを継続できる仕組みを作りましょう。
ただし、遅れを取り戻そうと焦ってハイリスクな金融商品に手を出したり、過度な節約で体調を崩したりしては本末転倒です。
Q. 毎月いくらくらいを目安に貯金を始めればよいですか?
最初から高すぎる目標を設定すると日々の生活が苦しくなり、継続できずに挫折してしまうリスクが高まる傾向にあります。
- 手取り収入の10%〜15%を目標にする
- 厳しい場合は5%や月1万円からでもOK
- 給与が入った瞬間に一定額をよける習慣をつける
例えば、手取り月収が30万円のご家庭であれば、まずは毎月3万円を先取りで別口座に移すことからスタートしてみてください。
もし10%の捻出が厳しい場合は、5%や月1万円といった無理のない金額から始めてもまったく問題ありません。
借入れの状況や生活費を確認したうえで、無理のない範囲で給与受取後に一定額を分ける習慣を検討してください。
Q. 貯金がない状態で住宅ローンを組むことは可能ですか?
なお、利用可否や借入条件は金融機関やローン商品によって異なり、物件価格に加えて一部の諸費用を借入対象にできるケースもあります。
例えば、手元にまとまった資金がなくても新居での生活をスタートできるため、家賃を支払い続けるよりも合理的だと考える方もいます。
しかし、貯金がない状態でのフルローンは、購入時の諸費用や突発的な修繕費に対応できなくなるリスクが高いため、慎重な判断が必要です。
また、借入額が大きくなる分だけ毎月の返済負担が重くなり、金利上昇時の影響を直接受けやすい点には注意が必要です。
将来の返済計画が途中で破綻しないか慎重に見極め、無理のない借入額に抑えるよう検討してみてください。
まとめ:40代で貯金なしでも焦らず正しい手順で資産形成を始めよう
周囲の貯蓄額を耳にして焦る気持ちはわかりますが、決してあなただけが遅れをとっているわけではありません。
定年退職までにはまだ約20年の期間が残されているため、長期的な視点で資産形成に取り組む余地があります。
もちろん、いきなり大きな金額を貯めようとする必要はありません。
例えば、スマートフォンの料金プランや利用していない定額サービスを見直し、浮いた5千円を貯蓄に回すだけで状況改善につながる可能性があります
まずは現在の収入と支出を正確に把握し、給与が入ったらすぐに一定額を別口座に移す先取り貯金の仕組みを構築しましょう。
無理のない範囲で着実に資金を積み上げ、将来の不安を少しずつ解消していってください。
本記事は、老後資金に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務、社会保険、投資判断、金融商品・不動産取引上の判断を行うものではありません。必要資金、税金・社会保険料、各制度の利用可否、投資成果等は、年齢、収入、家族構成、資産状況、居住地、制度改正、市場環境等により異なります。具体的な税額、制度の適用可否、投資判断、ローン・不動産担保商品の利用については、必要に応じて税理士、社会保険の窓口、金融機関、不動産会社等にご確認ください。
