新NISAの非課税枠はいつ復活する?売却ルールと注意点を解説

新NISAの非課税枠はいつ復活する?売却ルールと注意点を解説

新NISAで運用している商品を売却した際、消費した非課税枠がいつ復活するのかわからず悩んでいませんか。

結論からいうと、新NISAの非課税枠は商品を売却した翌年に再利用できるようになります。

例えば、今年中に商品を売却しても今年の枠は増えませんが、翌年になれば購入時の金額分だけ非課税保有限度額が戻ります。

この記事では、新NISAの非課税枠が復活する正確なルールや金額の計算方法について具体例を交えて解説します。

あわせて、枠の復活を利用して商品を買い替える際の注意点や、計画的な運用戦略も紹介します。

制度の仕組みを正しく理解し、ご自身のライフプランに合わせた長期的な資産形成に役立ててください。

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この記事の監修者
山口祐平のアバター 山口祐平 ファイナンシャルプランナー

宅地建物取引士ファイナンシャルプランナー証券外務員の資格を持つ専門家。
証券や投資用不動産の販売において、卓越した商品分析力を発揮し、幅広い商品知識を駆使して顧客に最適な投資プランを提案している。
商品特性の深い理解に基づき、複雑な金融商品や不動産投資に関するニーズに対応し、信頼性の高いコンサルティングを提供。
これまで培ってきた知識と経験をもとに、顧客の資産形成に寄与している。

目次

新NISAの非課税枠はいつ復活する?

新NISAの魅力は、一度利用した非課税枠が一定の条件を満たすことで再び利用可能になる点にあります。

しかし、この復活ルールには独自の基準が設けられています。

枠の復活タイミングを把握しておくことは、翌年以降の投資計画を立てるうえで重要です。

例えば、急なライフイベントで資金が必要になった際、売却のタイミングを誤ると翌年の投資計画に大きな影響を与えます。

非課税枠の復活とは

新NISAで保有している商品を売却した際、その分の非課税枠が再び利用できるようになる仕組みのことです。

ただし、売却してすぐに枠が戻るわけではなく、金額の計算方法にも独自のルールが存在します。

ここでは、非課税枠が復活する時期や金額の計算方法など、知っておくべき重要なルールを具体的に整理していきます。

ご自身の運用状況と照らし合わせながら、以下で解説する詳細な条件を順番に確認してください。

新NISAの非課税枠は商品を売却した翌年に復活する

新NISA口座で保有している商品を売却した場合、消費した非課税枠が再利用できるようになるのは翌年です。

売却したその日のうちに枠が戻るわけではありません。

例えば、今年中に100万円分の金融商品を売却して現金化しても、その分の枠を使って別の商品を買えるのは来年以降になります。

また、復活するのはあくまで全体の総枠です。

1年間に投資できる上限額である年間投資枠の360万円は復活しません。

今年すでに360万円の枠を使い切っている場合、売却しても年内は新たな非課税での投資ができない点には注意が必要です。

資金が必要な時期から逆算して手続きを進めましょう。

復活する非課税枠の金額は時価ではなく購入時の簿価で計算される

売却によって翌年に復活する非課税枠の金額は、対象の商品を購入した時の金額である簿価を基準に計算されます。

現在の価値である時価が変動していても、復活する枠は売却した商品の簿価を基準に計算されます。

復活する枠の計算ルール
  • 計算の基準は購入時の金額(簿価)
  • 利益が出て時価が上がっていても枠は減らない
  • 損失が出て時価が下がっていても購入時の枠が戻る

利益が出て時価が上がっている場合、枠が減るのではないかと不安になる方もいるでしょう。

しかし、例えば50万円で購入した商品が値上がりして80万円になってから売却しても、翌年に復活する枠は50万円分となります。

逆に値下がりして30万円で損失を確定させたケースでも、購入時の50万円分の枠がしっかりと復活します。

売却を検討する際は、現在の評価額ではなく購入時の金額を事前に確認しておきましょう。

復活する非課税枠は生涯非課税限度額の1,800万円が上限となる

枠が復活するとはいえ、一人あたりが一生涯で利用できる非課税の総額は1,800万円が上限と定められています。

同じ商品を再購入できる柔軟性はありますが、頻繁な売買が長期的な資産形成に有利とは限らない点には注意が必要です。

項目詳細
生涯非課税限度額1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
枠の再利用売却した翌年に、購入時の金額分が復活
上限の扱い復活した枠を含め、保有している商品の購入金額の合計が1,800万円を超えない範囲で投資可能

例えば、すでに1800万円の枠を使い切っている状態でも、300万円分の商品を売却すれば翌年に300万円分の再投資ができます。

もちろん、安易に短期的な売買を繰り返すことは推奨できません。

運用益を再投資することで利益が増える複利効果が薄れてしまい、結果的に資産の増加スピードが落ちるためです。

枠の復活機能は、資産配分を見直すリバランスの際などに計画的に活用してください。

新NISAの非課税枠が復活する仕組みを具体例で解説

新NISAの非課税枠がどのように復活するのか、具体的なイメージが湧かずに戸惑う方は多いでしょう。

このセクションでは、商品の運用状況や年間の投資上限額に焦点を当てて、枠が復活する複雑な仕組みを詳しく解説します。

復活する枠の金額を正しく把握するためには、現在の評価額ではなく購入した時点の金額に注目する必要があります。

例えば、数年前に投資した商品が大きく値上がりしている場合でも、逆に値下がりして損失を抱えている場合でも基本的な計算ルールは変わりません

計算の基本ルール

新NISAの非課税枠は、常に「最初に購入した時の金額(簿価)」で管理されます。

運用結果によって時価が変動しても、復活する枠の金額は購入時の金額から一切変わりません。

複雑に思える制度も、具体的な数字を当てはめて考えることで、ご自身の状況に合わせた投資戦略を立てやすくなります。

枠の復活ルールを正確に理解することは、長期的な資産形成を計画的に進めるための重要なステップと言えるでしょう。

以下では、利益が出た場合や損失が出た場合など、それぞれの詳細について解説します。

利益が出ている商品を売却した場合は購入額の分だけ枠が復活する

利益が出ている商品を売却した際、翌年に復活する非課税枠は購入した時の金額分となります。

新NISAの非課税保有限度額は、簿価と呼ばれる最初に購入した時点の金額で管理される仕組みが設けられています。

利益が出た場合の枠復活例
  • 購入時の金額:100万円
  • 売却時の評価額:150万円(50万円の利益)
  • 翌年に復活する枠:100万円分

簿価で計算されるルールにより、運用によってどれだけ利益が膨らんでいても復活する金額に影響はありません

例えば、100万円で購入した投資信託が150万円に値上がりしたタイミングで売却したとしましょう。

この場合、売却した150万円分ではなく、購入時の100万円分の非課税枠が翌年に復活することになります。

値上がりした分が枠を圧迫するのではないかと不安な方も多いかもしれませんが、この仕組みがあるため心配ありません。

枠の復活金額を計算する際は、証券会社の画面に表示される現在の評価額ではなく購入時の金額を確認しましょう。

損失が出ている商品を売却した場合も購入額の分だけ枠が復活する

運用状況が悪く損失が出ている商品を売却した場合でも、復活する非課税枠は購入した時の金額となります。

先ほどと同様に、非課税枠の計算は簿価ベースで行われるという一律のルールが適用されるためです。

損失が出た場合の注意点
  • 手元に戻る資金よりも、復活する非課税枠の方が大きくなる
  • 復活した枠を使い切るには、追加の投資資金が必要になる
  • 損失を確定させる前に、次の投資資金の目処を立てておく

実際に、現在の評価額が大きく下がっていたとしても、最初に購入した際の金額が基準として採用されます。

例えば、100万円で購入した商品が80万円に値下がりした状態で売却したケースを想定してみてください。

売却して手元に戻る資金は80万円ですが、翌年に復活する非課税枠は購入時の100万円分となります。

手元に戻る資金よりも大きな非課税枠が復活するため、次に投資する資金をどう捻出するかという課題が生じます。

損失を確定させる際は、復活する枠の大きさと手元の資金バランスを慎重に検討してみてください。

年間投資枠の360万円は商品を売却してもその年には復活しない

商品を売却したからといって、その年の年間投資枠がすぐに回復することはありません

新NISAでは、生涯にわたる非課税保有限度額とは別に、1年間に投資できる上限額が厳格に定められています。

枠の種類上限額売却時の復活ルール
生涯非課税限度額1,800万円売却した翌年に購入時の金額分が復活する
年間投資枠360万円売却してもその年には復活しない(消費されたまま)

そのため、売却によって生涯の非課税枠が翌年に復活したとしても、年間の投資枠は消費されたままとなります。

例えば、その年にすでに360万円分の商品を購入し、同一年内にすべて売却したとします。

この状態から同じ年に別の商品を買い直すスイッチングを行おうとしても、投資枠が残っていなければ購入できません

スイッチングとは保有している金融商品を売却し、その資金で別の商品に乗り換える投資手法のことです。

売却と購入のタイミングを計画的に調整し、貴重な年間投資枠を無駄なく活用しましょう。

新NISAの非課税枠を復活させる目的で売却する際の注意点

非課税枠が復活する仕組みを知ると、利益が出たタイミングでこまめに売却したくなるかもしれません。

せっかく枠が戻るなら活用しないともったいない、と感じる方は多いでしょう。

しかし、枠を復活させることだけを目的とした売却には慎重な判断が求められます。

新NISAは長期的な資産形成を前提とした制度であるため、目先の利益にとらわれると思わぬ落とし穴に陥ります。

例えば、数万円の利益が出たからといって慌てて売却を繰り返すと、将来得られるはずだった大きなリターンを逃してしまうかもしれません。

一時的な感情や思いつきで行動するのではなく、ご自身のライフプランに合わせた計画的な運用が不可欠だと言えます。

制度のメリットを最大限に活かすためには、枠の復活ルールと投資の基本原則を正しく理解しておく必要があります。

以下では、非課税枠を復活させる目的で売却する際の具体的な注意点について解説します。

短期的な利益確定や買い直しは複利効果を低下させる恐れがある

目先の利益を優先した短期的な利益確定や買い直しは、複利効果を低下させるリスクを伴います。

複利効果とは、運用で得た利益を再び投資に回すことで雪だるま式に資産が増えていく仕組みのことです。

短期売買のデメリット
  • 利益が利益を生む複利効果が途切れてしまう
  • 長期保有した場合と比べて、資産形成の効率が下がる可能性がある
  • 買い直しのたびに年間投資枠を使うため、頻繁な売買は枠の使い方が非効率になる場合がある

この効果は、運用期間が長くなればなるほど指数関数的に大きくなるという特徴を持っています。

投資対象や相場環境にもよりますが、長期分散投資では、途中で頻繁に売買するよりも保有を続けた方が複利効果を活かしやすいと考えられます。

例えば、100万円をそのまま10年間運用し続けた場合と、途中で何度も売却して買い直した場合では、投資対象や相場環境によって将来のリターンに差が生じる可能性があります。

利益が出ていると、つい売ってしまいたくなる気持ちはよくわかります。

せっかく非課税で長期運用できるメリットを十分に活かせない可能性があります。

長期的な資産形成を目指す場合は、短期的な値動きだけで売買を繰り返すのではなく、当初の投資目的やリスク許容度に沿って判断することが重要です。

別の商品に乗り換えるスイッチングは翌年の枠復活を待つ必要がある

別の商品に乗り換えるスイッチングを行う場合、翌年の枠復活を待たなければならないケースがあります。

スイッチングとは、現在保有している投資信託などを売却し、その資金で別の商品に買い替える手法のことです。

新NISAでは、商品を売却した分の非課税枠が再利用できるようになるのは翌年以降というルールが定められています。

その年の年間投資枠をすでに使い切っている状態では、年内に商品を売却しても、売却分の枠を使って新しい商品をNISA枠で買い直すことはできません。

例えば、秋頃により条件の良い商品を見つけたとしても、その年の年間投資枠を使い切っている場合、売却分の枠を使って非課税で乗り換えられるのは翌年以降になります。

市場の動向を見て機敏に商品を乗り換えたいと考えても、新NISAの枠内ではタイムラグが発生する点には注意が必要です。

非課税枠の復活ルールを正しく理解していないと、意図しない課税口座での買い付けに繋がる恐れがあります。

商品の買い替えを検討する際は、ご自身の年間投資枠の残り状況と枠の復活タイミングを事前に確認してください。

証券会社の画面で復活した非課税保有限度額を正確に確認しておく

売却後に復活した非課税保有限度額は、証券会社の画面で正確に確認しておくことが不可欠です。

復活する枠の金額は、現在の時価ではなく購入時の金額である簿価をベースに計算される仕組みになっています。

利用可能枠の確認

手元に戻ってきた資金の額と、翌年に復活する非課税枠の額は一致しません。

自分の感覚だけで判断せず、新たな投資を始める前には必ず証券会社のマイページ等で正確な利用可能枠を確認しましょう。

簿価とは、最初にその商品を購入した時に支払った元本の金額のことです。

この計算方法を誤解していると、投資計画に大きな狂いが生じる可能性があります。

例えば、50万円で購入した商品が80万円に値上がりしている時に全額売却したと仮定します。

この場合、手元には80万円が入ってきますが、翌年に復活する非課税枠は購入時の金額である50万円分のみとなります。

手元に入ってきた資金の額と復活する枠の額は一致しないため、自分の感覚だけで判断すると、利用可能枠を誤って把握する可能性があります。

想定よりも枠が少なくて目当ての商品が買えない、といった事態を防ぐためにも、事前確認が大切です。

新たな投資を始める前には、翌年になったら必ず証券会社のマイページ等で正確な利用可能枠を確認しましょう。

新NISAの非課税枠復活を活用した計画的な売却の戦略

新NISAの仕組みを理解すると、どのタイミングで商品を売却すべきか悩む方は多いでしょう。

せっかくの非課税枠を無駄にしたくないと考えるのは当然のことです。

ここでは、枠の復活ルールを最大限に活かすための具体的な戦略について解説します。

売却の最適なタイミングは、ご自身の人生設計や現在の資産状況によって大きく異なります。

売却戦略のポイント
  • 資金が必要になる時期から逆算して計画を立てる
  • 保有資産のバランスを整える目的で活用する
  • 目先の利益にとらわれず、将来を見据えた運用方針を固める

以下では、それぞれの戦略について解説します。

教育資金や住宅購入などのライフイベントに合わせて商品を売却する

非課税枠の復活を活用しやすい場面の一つが、人生の大きな出費に直面したときです。

手元の資金だけでは足りないかもしれないと不安になる気持ちはよくわかります。

ライフイベント時の売却
  • 新NISAはいつでもペナルティなしで引き出せる
  • 売却して現金化すれば、翌年以降に購入時の簿価分の枠が戻る可能性がある
  • 相場下落時の売却を避けるため、時期が近づいたら少しずつ現金化する

新NISAの商品は原則として売却して換金できますが、価格変動リスクや入金までの日数を考慮したうえで活用する必要があります。

実際に、投資した商品を売却して現金化すれば、翌年にはその購入金額分の枠が戻ってきます。

例えば、子供の大学進学費用として300万円が急遽必要になったケースを想定してみましょう。

運用中の商品を一部売却して支払いに充てても、翌年には再び非課税で投資を再開できる環境が整います。

ただし、相場が下落している時期にまとまった金額を売却すると、損失が確定してしまう点には注意が必要です。

ご自身のライフプランを見据えて、計画的な売却スケジュールを立ててみてください。

資産配分を見直すリバランスの手段として非課税枠の復活を活用する

復活する非課税枠は、資産配分を見直すリバランスの手段として有効な選択肢です。

ただし、売却分の枠を再利用できるのは翌年以降であり、再投資時には年間投資枠の範囲内で行う必要があります。

運用期間が長くなるにつれて、特定の資産だけが増えすぎてしまう状況は誰にでも起こり得ます。

運用を続ける中で値上がりした商品の割合が大きくなると、想定以上のリスクを抱える可能性があります。

ここで一部の商品を売却して利益を確定させれば、翌年にはその購入時の金額分の枠が再利用できるようになります。

例えば、株式の割合が増えすぎた場合に、その一部を売却して翌年に別の商品へ乗り換えるといった調整が可能です。

このように枠の復活ルールを利用することで、非課税のメリットを維持したまま資産の入れ替えを進められます。

一方で、頻繁にバランス調整を行うと、その都度枠を消費してしまい効率が悪くなる点には注意が必要です。

例えば年に1回程度を目安に、ご自身の資産状況やリスク許容度を確認し、適切なバランスを保つように心がけましょう。

長期的な資産形成を前提として安易な利益確定のための売却は控える

NISAは、長期的な資産形成を目的として活用することが大切です。

保有している商品に利益が出ると、早めに売却して利益を確定したくなることもありますが、短期的な値動きだけを理由に売却すると、その後の成長機会を逃す可能性があります。

特に積立投資では、運用期間を長く確保することで、利益がさらに利益を生む複利効果を得やすくなります。

相場が一時的に上昇したからといってすぐに売却するのではなく、当初設定した運用目的や投資期間に沿って判断しましょう。

新NISAの非課税枠復活に関するよくある質問

新NISAの枠復活に関するルールを学んでいくなかで、さらに細かい疑問が湧いてきた方も多いかもしれません。

ここでは、非課税枠の復活に関して読者からよく寄せられる質問とその回答をまとめて紹介します。

過去の制度との関係や利益の受け取り方など、多くの方が勘違いしやすいポイントを厳選しました。

例えば、以前の制度で買っていた商品の扱いや、運用益をもらった時の枠の変動などは迷いやすい部分と言えるでしょう。

細かいルールを正しく理解しておくことで、大切な資産をより効率的に運用できるようになります。

以下では、それぞれの疑問について詳しく回答していきますので参考にしてください。

旧NISAで保有している商品を売却したら新NISAの枠は復活する?

旧NISAで保有している商品を売却しても、新NISAの非課税枠が復活することはありません

旧制度と新制度は完全に独立した別の枠組みとして管理されているため、互いの枠に影響を与えない仕組みとなっています。

旧NISAと新NISAの関係
  • 旧制度と新制度は完全に独立して管理されている
  • 旧NISAの商品を売却しても、新NISAの枠は増えない
  • 古い制度の枠は一度売却すると二度と再利用できない

例えば、以前の制度で買っていた投資信託などの金融商品を売却して現金化しても、新NISAで使える総枠が増えるわけではありません。

新旧の制度が混ざって計算されることはないため、別々のものとして管理することが大切です。

古い制度の枠は一度売却すると二度と再利用できないため、手放すタイミングは慎重に検討してみてください。

非課税期間が終了するまで保有し続けるか、早めに売却して新制度へ資金を移すかは多くの方が悩むポイントです。

制度ごとのルールの違いを正しく理解し、ご自身の資産状況に合わせた運用計画を立てましょう。

投資信託の分配金を受け取った場合は非課税枠が復活する?

投資信託の分配金を受け取っても、消費した非課税枠が復活することはありません

枠が復活するのは、あくまで保有している商品そのものを売却して手放した時に限られます。

分配金と非課税枠

分配金を受け取っても、投資の元本部分を売却したわけではないため枠の消費状況は維持されます。

ただし、受け取った分配金を再び同じ商品に投資する「再投資」を選んだ場合は、新たに非課税枠を消費することになります。

分配金などの運用で得た利益の一部が口座に振り込まれても、投資の元本部分を売却したわけではないため枠の消費状況は維持されます。

手元の現金が増えたからといって、投資できる上限額まで戻るわけではない点に注意が必要です。

利益を受け取ることと商品を売ることは全く別の行為であるため、枠の計算には影響しません。

ただし、受け取った分配金を再び同じ商品に投資する再投資を選んだ場合、新たに非課税枠を消費することになります。

分配金の受け取り方法がご自身の投資目的に合っているか、証券口座の設定を改めて確認することをおすすめします。

復活した非課税枠を使って同じ商品を再度購入することはできる?

商品を売却して翌年に復活した非課税枠を利用し、全く同じ商品を買い直すことは可能です。

新NISAの制度上、新しく購入する銘柄や商品に対する制限は設けられていないため自由に投資先を選択できます。

同じ商品の再購入について
  • 新しく購入する銘柄や商品に対する制限はない
  • 一度売却した商品と同じものを買い直すことも自由にできる
  • ただし、短期的な売買の繰り返しは複利効果を薄れさせるため注意が必要

例えば、利益確定のために一度売却した投資信託の価格が下がったタイミングで、再び同じ商品を買い直すといった柔軟な対応が可能です。

自分が信頼している商品を何度も売買できる点は、投資家にとって大きなメリットと言えるでしょう。

しかし、短期的な売買を繰り返すと利益が利益を生む複利効果が薄れてしまうため、慎重な判断が求められます。

枠が復活するからといって、無理に買い替えを行う必要はありません。

一時的な値動きに惑わされず、ご自身のライフイベントを見据えた長期的な視点を持って投資を継続するようにしてください。

まとめ:新NISAの枠復活は簿価ベースで翌年!長期運用を心がけよう

新NISAの非課税枠は、商品を売却した翌年に、最初に購入した時の金額である簿価ベースで復活します。

現在の時価がいくらであっても復活する枠の金額には関係がないため、計算自体は非常にシンプルだと言えるでしょう。

手元の商品の利益が出ていると、ついこまめに利益確定をして別の商品に乗り換えるスイッチングをしたくなる気持ちはわかります。

しかし、運用で得た利益を再び投資に回して雪だるま式に増やす複利効果を最大限に活かすためには、じっくりと保有し続けることが重要です。

短期的な売買を繰り返すと、結果的に非課税の恩恵が薄れてしまう点には注意が必要です。

結婚やマイホーム購入など、ライフイベントで本当にまとまった資金が必要になったタイミングで計画的に売却することを検討してみてください。

または、崩れてしまった資産の配分比率を元に戻すリバランスの手段として、枠の復活ルールを活用するのも一つの方法です。

目先の利益にとらわれず、ご自身のライフプランに合わせた長期的な資産形成を目指しましょう。

本記事は、NISA制度に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の税務、社会保険、投資判断、金融商品・不動産取引上の判断を行うものではありません。必要資金、税金・社会保険料、各制度の利用可否、投資成果等は、年齢、収入、家族構成、資産状況、居住地、制度改正、市場環境等により異なります。具体的な税額、制度の適用可否、投資判断、ローン・不動産担保商品の利用については、必要に応じて税理士、社会保険の窓口、金融機関、不動産会社等にご確認ください。

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